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仕事をするうえで必須!正しい敬語の使い方
仕事中に敬語を使うシーンは多々あります。
敬語は同じ意味でも「いつ」「誰に対して」使うのかによって言い方が変化することがしばしばあります。
その違いである尊敬語・謙譲語・丁寧語を理解し、シーンに合わせて正しく敬語を使えるようになりましょう。

敬語の種類とは

▼敬語には以下の3種類があります。
・尊敬語
・謙譲語
・丁寧語
たとえば「~する」という言い回しをこの3種類の敬語に当てはめると以下のようになります。
・尊敬語:~なさる
・謙譲語:~いたします
・丁寧語:~します
以下、それぞれについて詳しく紹介します。

尊敬語とは

目上の人の行動を表すときに使う言葉です。
上司、お客様、面接官などに対して使用されます。
たとえば「座る」の尊敬語は「お掛けになる」、「見る」の尊敬語は「ご覧になる」です。
「言います」や「見ます」は丁寧語に当たります。
丁寧語は相手を問わず丁寧な話し方をするときに使う改まった言葉遣いです。
▼尊敬語の例
➀「お(ご)~になる」「~される」を前後に付け足す使い方
知る → お知りになる
伝える → お伝えになる
聞く → お聞きになる
② まったく別の言葉に置き換わる使い方です。
・見る → ご覧になる
・座る → お掛けになる
・来る → いらっしゃる

謙譲語とは

目上の人に対して「自分または自分の身内の行動」をへりくだって表すときに使う言葉です。
例えば、「言う」の謙譲語は「申し上げる」、「聞く」の謙譲語は「うかがう」です。
間違いがちなケースは「店長がお客様に言った」という敬語です。
この場合、お客様に対して店長は自分の身内となりますので「言った」を謙譲語にして「店長(の◯◯)がお客様に申し上げた」とするのが正しい使い方です。
▼謙譲語の例
➀「お(ご)~する」「お(ご)~申し上げる」を前後に付け足す使い方です。
・待つ → お待ちする
・相談する → ご相談する
・お礼する → お礼申し上げる
② まったく別の言葉に置き換わる使い方です。
・与える → 差し上げる
・見る → 拝見する
・食べる → いただく

◎丁寧語とは

目上の人だけではなく、すべてのシーンで使用できます。
表現に丁寧さを添えたり、上品さを添える語です。
「お(ご)」を冒頭に、「です(ます)」を文末に付けます。
▼丁寧語の例
・お名前をお聞きしてもよろしいでしょうか
・ちょっとそこまで行ってきます
・今日は朝ごはんを食べてきました

「お」と「ご」の基本的な使い方
・お:訓読みの単語の前
・ご:音読みの単語の前
「お」がつく単語の例は以下のように、冒頭に「お」をつけます。
・金(かね)
・名前
・電話
・車
「ご」がつく単語の場合も、それぞれ「ご」を冒頭につけます。
・面談
・予算
・意見
・計画

間違いやすい敬語について

敬語の使用で間違いをおかしやすい代表といえば二重敬語です。
二重敬語とは一つの言葉(文)に対して、「謙譲語+謙譲語」「尊敬語+尊敬語」といったように同じ種類の敬語を重複して使用することをいいます。
▼二重敬語の例
・お帰りになられる
→「帰られる」と「お~になる」の二重敬語。正しくは「お帰りになる」「帰られる」
・ご覧になられる
→「ご覧になる」と「~られる」の二重敬語。正しくは「ご覧になる」
・○○部長様
→役職は地位を表す言葉なのでそれだけで敬語になります。
そのため、会長、社長、部長、課長、係長といった役職に「様」をつけると二重敬語になってしまいます。

二重敬語にならないようにするには「お」をつけたら「れる(られる)」は使わないというのがポイントです。

正しい敬語使い方のまとめ

正しく敬語を使えることは社会人としての必須マナーのひとつです。
頭で理解しようとすると少し難しく感じますが、体で覚えてしまえばスムーズに使えるようになります。
慣れるまでは間違うこともあるかもしれませんが、相手を敬う誠意が伝われば、大抵の場合大きな問題にはなりません。
「正しい敬語」を常に意識しながら、苦手意識を持たずどんどん使っていきましょう。