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熊本県の経済の特徴(2023年12月時点)

県内総生産

熊本県の県内総生産(2020年度):6.1兆円
└第一次産業(農林水産業):0.1兆円
└第二次産業(鉱業、製造業、建設業):1.7兆円
└第三次産業(上記以外):4.1兆円

全国におけるシェア:1.09%(全国25位)
九州におけるシェア:12.09%

令和2年度(2020年度)の熊本県内総生産は、製造業などが増加したものの、運輸・郵便業や宿泊・飲食サービス業などが減少し、名目値で前年度比2.8%減少となった。
日本経済全体では、新型コロナウイルス感染症の影響で厳しい状態にあったものの、「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」や補正予算の効果も相まって持ち直しの動きがみられた。

事業所数

熊本県の事業所数(2022年度):72,143
<業種別>
卸売・小売業:19,897
宿泊業、飲食サービス業:8,443
建設業:7,219

業種別では、上記の3業種が上位を占めているものの、
従業者数ベースで見ると、「卸売・小売業」「製造業」「宿泊業、飲食サービス業」の順番でウエイトが高い。

製造業の特徴

製造品出荷額等(2021年度):3兆2234億円
 └生産用機械器具製造業:6,448億円(20.0%)
 └電子部品・デバイス・電子回路製造業:4,161億円(12.9%)
 └食料品製造業:4,047億円(12.6%)
 └輸送用機械器具製造業:4,039億円(12.5%)
 └化学工業:1,989億円(6.2%)
 └金属製品製造業:1,723億円(5.3%)
 └電気機械器具製造業:1,605億円(5.0%)

2021年度の製造品出荷額等は、前年比14.3%増となり、増加したのは2年ぶり。2002年以降では最大値となる。

製造業事業所数:2,217
 └食品製造業:450
 └金属製品製造業:207
 └生産用機械器具製造業:186
 └窯業・土石製品製造業:173
 └木材・木製品製造業(家具を除く):146
 └印刷・同関連業:127
 └繊維工業:124

2021年度の製造業の事業所数は、前年比18.8%増となり、前年より増加したのは6年ぶり。

※2020年以前は従業者数4人以上の事業所を対象した値であり、2021年以降は全事業所を対象とした値になっています

観光の特徴

世界有数のカルデラを誇る阿蘇があることで「火の国」と呼ばれる熊本県。
阿蘇の活火山や美しい山々などの雄大な景観から、訪れる人を圧倒します。

また、恵まれた水の資源の宝庫である熊本県は、「水の国」でもあります。阿蘇山の噴火で形成された地層による賜物で、湧水地は1,000カ所以上にものぼります。
温泉地や魅力あふれるご当地グルメも豊富で、観光王国といっても過言ではないほど多くの名所が存在しています。

旅行者の消費額に着目すると、
・国内宿泊旅行者:23人分
・訪日外国人旅行者:8人分
となり、定住人口一人当たりの年間消費額:127万円に相当するとされており、観光産業は地域経済を支える新たな柱として、大きく期待されています。

また、訪日外国人旅行消費額については、2012年の1.8兆円から2019年には4.8兆円と、7年で3.8倍に伸びています。
この動向から、訪日外国人旅行者の増加による地域活性化への期待はますます高まっていました。
しかしながら2020年1月以降の新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、インバウンドの恩恵を受けてきた施設・観光地は大きなダメージを受けています。
熊本県では、2021年から2023年の3年間で「ようこそくまもと観光立県推進計画」を推進し、新型コロナウイルス感染症の影響により激減した宿泊客数を、 2018年の805 万人(過去最高)の水準まで回復させることを目指しています。
※参考:熊本県「ようこそくまもと観光立県推進計画」