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熊本県の雇用情勢レポート(2023年10月)
2023年12月1日、熊本労働局より雇用情勢(2023年10月)が発表されました。
有効求人倍率や有効求人数をもとに、雇用情勢レポートをまとめました。

全国の雇用情勢(2023年10月)

2023年10月の全国の有効求人倍率(季節調整値)は1.30倍で、先月より0.01ポイント上昇しています。

業種別で確認すると、
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業種別(前年同月比)
・学術研究,専門・技術サービス業(3.0%増)
・宿泊業,飲食サービス業(2.2%増)
・医療,福祉(1.3%増)
・製造業(10.6%減)
・建設業(6.2%減)・
・卸売業,小売業(3.0%減)
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という結果になっています。

物価の上昇が長期化する影響について、継続して注視していく必要があります。
また、完全失業率(季節調調整値)は2.5%となっており、2ヶ月連続で改善しています。

熊本県の雇用情勢(2023年10月)

2023年10月の熊本の有効求人倍率(季節調整値)は1.27倍で、先月より0.02ポイント低下しています。
全国平均の1.30倍を下回ったのは2020年3月以来となり、全国では27位となっています。
また、九州内では、大分(1.41倍)、佐賀(1.34倍)、宮崎(1.33倍)に次ぐ4位という結果です。

⚫️有効求人数:35,960人(前月比1.6%減)2か月ぶりに減少
⚫️有効求職者数:28,232人(前月比0.4%減)2か月ぶりに減少
⚫️新規求人数:12,492人(前年同月比11.1%減)8か月連続減少

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業種別(前年同月比)
・宿泊業・飲食サービス業(3.3%増)
・建設業(14.3%減)
・製造業(21.8%減)
・運輸業・郵便業(25.4%減)
・卸売業・小売業(9.1%減)
・医療・福祉(3.3%減)
・サービス業(他に分類されないもの)(25.6%減)
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業種別では、観光客の増加に伴い、「宿泊業や飲食サービス業」が3ヶ月ぶりに増加しています。今回、職種別でも唯一増加しています。

その一方で、半導体関連の「製造業」では、調整局面が続いているため求人を控えており、「電子部品・デバイス・電子回路製造業」は前年同月比で31.7%減となっています。
前年はTSMCの熊本進出を見据えて増員していたこともあり、9ヶ月連続で前年同月比を下回る結果となりました。
ですが、2024年の稼働に合わせ、半導体関連の人材確保・育成にも課題が残っている状況です。

熊本県の新規求人(2023年10月)